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08年1月16日付 1279号

 
脱サラ10年ようやく軌道に〜クリスマスローズ生産者 村田祥一・英利子夫妻

  花好きが高じて97年に脱サラし、鉢花生産を始めた村田祥一さん(47)。通訳ガイドの国家資格を持つ妻の英利子さん(47)も、ツアーコンダクターの本業を休んで夫をサポート。2人で運営する石岡市三村向原のムラタナーセリーでは今、厳しい寒さの中1000鉢を超えるクリスマスローズが開花の時を迎えている。試行錯誤の10年が過ぎ、見事に並んだ株の世話に追われながらも、充実した日々を送っている。


 
 「花が咲くまで3年も掛かり、施設の使用効率がいいとは言えないのですが、私自身が好きなんです。花のバラエティーが魅力」と祥一さん。花びらに見えるのは実は「がく」。がくの色もさることながら、「蜜腺」と呼ばれるがくの中を走る線の色、ガクをふち取る色も様々で、「八重」や「セミダブル」など品種も増えて、「組み合わせは無限に近い」とのこと。

 現在は80坪のパイプハウス1棟が丸ごとクリスマスローズ。これだけの規模で生産販売しているところは、県内でもあまり見られず、愛好者も増えている中、同園の注目度も上昇している。

 つくば市で薬の研究をしていた祥一さんが、脱サラを決意したのは38歳の時。休日には水戸市内原町の鯉淵学園に通い、既に新規就農者の認定を受けていた。「そのうちやるとは言ってましたけど、30代でまさかねえ、さすがに『ちょっと待って』って感じでしたね」と英利子さん。結局、同い年で友達感覚の夫の選択を「(妻とはいえ)駄目と言う権利はない」と、強く反対することはしなかった。

 今は、5歳になる一人娘・実優ちゃんの子育て中でもあり、「とにかく手が足りない、私がやらないと、私が食べていけない」ことから本業は休業。実際、営業や細かな手入れは英利子さんの方が向いていることも分かった。自分を表現する手段として始めた英利子さんのブログも、今はクリスマスローズ一色。「もっとアップして」の声も届いている。生産者価格で1鉢1500円から、同園で直接購入出来る。

 同園のもう1つの柱はポインセチア。11月はハウス内が真っ赤になるほどだった。「今残っていたら困るんですが、その時の華やかさを思うと、ちょっと寂しい」と英利子さん。とはいえ300坪の鉄骨ハウスには、色とりどりのカランコエ、カーネーションの小さな苗が出番を待っている状態。花がないのは8月ぐらいで、年間を通し色々な花を出荷出来るようになった。可憐さと稀少価値でマニア垂ぜんの「原種シクラメン」も、小さいものも入れると1000株以上育てている。

 水戸市小吹町の市植物公園で26日から「クリスマスローズと早春の花」が開かれ、同園の鉢も出品される。
ハウスで販売するのはクリスマスローズと原種シクラメンのみ(午後1時から、3月まで)。
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