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08年1月23日付 1280号

 

笑顔呼ぶイルミネーションで社会貢献も

  毎年11月中旬〜12月末、霞ヶ浦大橋にほど近い静かな田園地帯にひときわまばゆいイルミネーションが輝く。テーマパークかと見まごうばかりの家は、かすみがうら市坂の太田勇さん(68)宅。孫を喜ばそうと01年から始めたイルミネーションだが、うわさがうわさを呼び、大勢の見物客が訪れるように。今年はおでんなどの模擬店も始め、その売り上げのほとんどを地元の社会福祉協議会に寄付、その額は100万円にも上った。


 
 入り口ではトナカイがソリを引き、光のアーチが玄関まで続く。その規模の大きさに見物に来る人が増え、毎年様々な趣向を凝らしたイルミネーションを追加。昨年は約27万個の電球を灯し、自宅の庭いっぱいに様々な趣向の輝きがところ狭しと並んだ。

 勇さんがアイデアを出し、友人に作ってもらった電飾の数々、その費用は1000万円を超えるという。テレビで紹介されたこともあって大勢の人が訪れ、クリスマス前後には周辺に大渋滞も発生した。

 近所になるべく迷惑を掛けないよう警察にも事情を話し、「ごみを捨てないで下さい」などの看板を立て、自身が経営する会社の社員と協力し、3日に1度は軽トラックで周辺のごみ拾いも行った。

 当初は困惑していた妻のたみ子さん(63)も、「死んだら天国ってこんなところかね」と言うお年寄りの声を聞き、こんなに喜んでもらえるならと協力。「今年は本当に多くのお年寄りや障害のある方も見に来てくれました。会話も困難な重度の方にも笑顔で喜んでもらえ、本当にうれしい」と話す。

 多くの人が訪れる太田さん宅だが、「何か温かい食べ物を出す店が近くにあれば」という声に応え、この冬はおでんや焼きそばなどの模擬店を出した。

 「もうけを考えて始めたことではないので、売り上げは手伝ってもらった人への謝礼などを差し引いて福祉のために寄付することにしました」と勇さんは話す。店を切り盛りしたたみ子さんも「私も大賛成。1円でも多く寄付出来るように出店で頑張りました」。

 寄付金は101万8890円になり、8日に社会福祉協議会へ持参した。「病気で困っている人など、一番の弱者のために使っていただきたい」と勇さん。

 イルミネーションを始めるきっかけとなった孫は、もう中学生となり、楽しみにすることはなくなったというが、「私が元気な間は続けようと思っています」と話している。
 
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