さく裂するようなアート感覚 極彩色の別世界にようこそ〜メキシコ雑貨店オーナー&バイヤー 大嶋ユカさん
水戸市内に珍しい本格派メキシコ雑貨の店「ラ・ロサ・メヒカナ」がある。一歩店に足を踏み入れると、そこは極彩色の別世界。かっ色のマリア像や陽気な色と柄のアクセサリーやTシャツ、バッグなどが所狭しと並ぶ。オーナーの大嶋ユカさん(44)は、メキシコで暮らした経験を生かし、現地のアーティストと共同でオリジナル商品もプロデュースしている
水戸市に生まれ、4〜14歳まで絵を習っていたという大嶋さんは、服飾関係の会社に勤めた後、95年にアメリカ人男性と共同で英会話スクールとブックストア、カフェを融合させた店を水戸芸術館隣で経営。店は大盛況で、現在のスタッフ・佐藤美紀さん(37)ともここで出会った。
しかし、忙しさに追われる毎日に違和感を感じ始め、「自分は、本当は何をやりたいのか」と自問自答する日々が続くように。パートナーと話し合いの末、店を譲渡して新しい道を歩むことに決めた。
「どこで何をしたい」と考え抜いた時に、大嶋さんの頭には「一人暮らし」「海外居住」「美術学校」「スペイン語」というキーワードが浮かんだという。ここから「メキシコに行く」という目標が生まれた。01年には幸運にも経営していた店が売れ、これを元手にメキシコに渡った。
約8カ月間、サンミゲルという町でアパートを借り、美術学校に通った。現地での暮らしは「さく裂するようなアート感覚、衝撃的な体験だった」。すべて受け入れ、メキシコにどっぷりとはまった。学校では人気者となり、大勢のアーティストとも友達になれた。
帰国後、笠間市内にメキシコ雑貨の小さな店を出した。そこそこ商品は売れたが物足りず、自分のセンスを生かした店をやりたいと、06年に現在の店を構えた。
年2、3回は現地に買い付けに出掛けるが、商品を仕入れるだけでなく、知り合ったアーティストにデザインを提案してオリジナル商品も共同制作する。現地に今もアパートを借りて生活拠点を持ち、多くのアーティストとつながりを持っている強みだ。現在はメキシコで活動中で、帰国は4月の予定だという。
「将来はメキシコに生活の場を移し、ときどき日本へ来るような感覚で仕事をしたい。歳をとっても格好いい女でいたい。個性的でありたい」と大嶋さん。
La Rosa Mexicana(ラ・ロサ・メヒカナ)
水戸市泉町1の7の19 安藤ビル1階 午前11時〜午後8時営業 月曜定休 ・029(231)6123 http://www.rosamex.com