意気軒高〜地域の安全は自分たちの手で 結成3年目、常陸太田市女性消防団
団員は総勢15人。主な活動は、市民を対象にした応急手当ての普及で、この2年間に実施した救急講習会は94回、受講者は延べ3680人(08年3月現在)に達した。指導員としてのスキルを身に付けるためにハードな講習や実習、反復練習を積み重ねた。「平日の昼間活動出来るので大きな力になっています。職員がやるより、ソフトだということで受けがいいですね」と同市消防本部市南消防署長・福地壽之さん(54)。
同市女性消防団が誕生したのは06年。応募の理由は様々だった。「30年ぐらい、地域で婦人防火クラブをやっていたので、それを生かしたいと思った」と話すのは分団長の佐藤多美子さん(60)。
看護師の資格を生かし「体と頭の刺激にもなりそう」と参加したのは副分団長の茅根敏子さん(54)。「実は制服を着てみたくて…」と鈴木静子さん(54)。柴田美智子さん(40)は住居のある世矢地区の高齢化が進み、自身が一番若く「地区を守るのは私だ」と確信したことから。 金砂郷子どもセンター「うぐいす」に子供を預けるお母さんたちが、心肺蘇生講習受講を契機に一気に11人加わり、現在の顔ぶれがそろった。
「応募した人は全員受かったみたい(笑)。今後は、独り暮らしのお年寄りを訪問したり、火災予防週間などで啓発活動などもやりたいですね」と佐藤さん。
消防団とは
江戸時代の町火消し「いろは四八組」が前身といわれ、住民が自らの手で自分たちの地域を守ろうという理念で発足したボランティアの消防機関。団員は通常、各自の職業に就きながら平時の予防、防災活動、消防活動に従事し、身分は非常勤の地方公務員。ほとんどすべての市町村に設けられており、現在全国で90万人近い団員が活動しているが、その数は減少の一途。
この中にあって90年から採用がスタートした女性団員は確実に増加。茨城県でも54消防団(約2万5000人)の内13団で、201人(07年4月現在)が誕生している。常陸太田市は県内で11番目。
第18回全国女性消防操法大会 銅メダル獲得の快挙
07年10月に横浜市で開催された「第18回全国女性消防操法大会」に、同団の7人が県代表として参加し、全国から集まった47隊の中で4位にあたる銅メダルを獲得した。これは過去最高の成績。競技は軽可搬ポンプで水槽から水を吸い上げ、ホース3本を延長して放水し、的を落下させるまでの時間と、操作の正確さ、規律などを競うもので、約5カ月間の特訓の成果が実った。