夢に向かってフルスロットル〜全日本ロードレース選手権GP125クラスにフル参戦 北茨城市・大金佑輝君
小学2年からポケットバイクに乗り始め、関東近県のポケバイレースやミニバイクレースに出場していた北茨城市の高校1年生・大金佑輝君(15)が今季、全日本ロードレース選手権GP125クラスにレーシングチーム・エンデュランス&桶川塾から参戦。6日に行われた栃木県茂木町のツインリンクもてぎでの開幕戦では、40台が争う中、11位で完走を果たした。
大金君は今春、北茨城市立中郷中学校を卒業、県立高萩高校に進学したばかり。中学時代の担任・遠藤貞教諭(43)は、まじめで礼儀正しい生徒だったと振り返る。
「勉強も頑張っていたし、体力作りのために陸上部で長距離の練習をするなど、すごい努力家です。クラスメイトも彼の活躍を温かく見守っていました」と話す。
彼がバイクに乗るきっかけを作った父の太二さん(47)は、買ってあげたポケットバイクに夢中になった息子の上達ぶりを見て、妻と共にバイクを車に積んでサーキットのある千葉県などまで土、日に泊り掛けで通うようになった。
「大変といえばそうなんでしょうけど、楽しかったですね。ここからが大変だと思いますが、夢に向かって進んで欲しい」と太二さん。今は応援に行くだけとなり、ちょっと寂しそうだ。
07年筑波ロードレース選手権シリーズ125クラスで2位の成績を収めるなどの活躍が、同チームの近藤篤志監督(37)の耳に届き、大金君はチームの一員に迎えられた。
初戦はわずか10周のレースだったこともあり、10番手スタートで1つ順位を落としてのゴール。「スタートは良かったんですけど、序盤でベストラップを出せなかったのが問題」と苦い表情の大金君。夢である世界最高峰のバイクのロードレース、MotoGPはまだはるか先だ。
近藤監督は「佑輝はとてもステディな走りをするので、安心して見ていられる。うまく育てばいいライダーになると思う。若いんだから、もっとスピードへの意欲を出していってもらいたい」と語る。
第2戦(5月10、11日)は、地元・筑波サーキットでの開催。「表彰台に上がれるように頑張ります」と話す大金君。近藤監督から「『優勝します』って言うんだよ」とプレッシャーを掛けられて笑う顔は、あどけない15歳のものだった。