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08年6月4日付 1298号

 
学校を良くしたい、「地域親」奮闘!〜ひたちなか市立那珂湊中学校を舞台に

  「地域親」とは、「自分の出来ることを通じて青少年とかかわり、交流する地域の大人」で、本県独自の取り組み。県青少年健全育成審議会が提唱し、県レベルで普及が進められている。 同校のメンバーは、40〜70代の男女30人程。主に毎朝正門と通用門でのあいさつ、1時間目が始まる前と昼休みの学校公開の時間に、廊下で生徒らと触れ合いながら校内を見回る。時には築45年以上たつ校舎内の補修なども自主的にやってしまう。特別な会則もない住民ボランティアだ。


 
■荒れた学校見かね

誕生した5年前は、50分の授業時間の確保すら難しい荒れ果てた状態だった。「とにかく悪い子供らがやりたい放題だった。最初は私らの事も『おじさんら警察か?』と警戒したりして、敵対意識がとても強かった」と「地域親」の一人、磯崎節さん(58)は話す。

■一人ひとりにかかわる

 その中で自然と中心となったのは、市青少年相談員会長で自営業の大内勝二さん(70)だ。授業時間に校内をうろついていた生徒を自宅へ連れ帰り、一緒に食事をして、話を聞くなどしてきた。基礎学力が不足しているために学校になじめない子供がいる現状を知り、小学校から掛け算ドリルを借りて九九の勉強をさせたこともあった。子供一人ひとりの問題に深くかかわってきた結果、今年は卒業生の1人の里親にもなった。

「何故そこまでするかって、子供が大好きだから!孫への盲目の愛と同じだよ。今の中学生の親は、俺らが甘やかして育てた子供の世代に当たる。そういう責任感もあるんだよね」と大内さん。「学校は地域の中心。ここの子供たちがいずれ街に貢献していく。那珂湊が良くなるには、学校が良くならなければいけない」と磯崎さん。

■学校の応援団

 「地域親」に加え、PTA、教諭ら全体の取り組みが功を奏し、落ち着きを取り戻した同校。現在は様々な部活動で県・全国大会への出場を果たすなど環境が整っている。同校の卒業生でもある横須賀進校長は、「学校の応援団として環境作りをしてくれたり、色々と励ましながら見守ってくれてありがたいです」と話している。  「地域親」は昨年の保護者と生徒対象のアンケートで84%もの支持を得ている。

 「お前のじいちゃん元気か?」「ほら、ズボン上げろー!」。校門前に立つ10人ほどの大人が、登校してくる生徒たちに次々と声を掛ける。肩に手を掛け、親しげに笑い合う姿も。ひたちなか市廻り目の市立那珂湊中学校で毎朝繰り返されるこの風景は、学校を良くしたいと立ち上がった「地域親」によるもの。発足して5年、荒れていた学校も落ち着きを取り戻した今、子供たちの安心、安全を見守りたいと引き続き活動を続けている。
 
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